2016年12月8日木曜日

第47回「女性作家を読む会」:ルイ=ソロ・マルチネ-ル講演会

第47回「女性作家を読む会」

ルイ=ソロ・マルチネ-ル講演会
 「シモーヌ・シュヴァルツ=バルト『奇跡のテリュメに雨と風』
    あるいはアンティル諸島の女性先駆者の出現」

日時:2016年12月17日(土) 14時~16時半
場所:跡見学園女子大学 文京キャンパス(地下鉄丸の内線・「茗荷谷」徒歩2分)
   1号館3階 小会議室

 シモーヌ・シュヴァルツ=バルトは、人類の起源をアフリカに辿る“ブラック・イブ”説を検証し膨大な資料に基づく4巻の歴史図鑑を監修した歴史家であり、様々な小説のほか、ゴンクール賞受賞作家の夫と共作を著すなど活発な創作活動を続けている女性作家である。最近作には三日間で書き下ろしたオリジナルの詩「プルクワ」があり、自らこの詩の朗読も手がけている。
 フランコフォン文学の傑作のひとつとされる『奇跡のテリュメに雨と風』は、カリブ海アンティル諸島の島、グアドループを舞台にした四代にわたる女系一族の物語であり、厳しい現実にもめげず気高い心と「二つの心臓をもつ」果敢さを胸に豊かなカリブ海の大自然に生きる女たちの物語である。アンティル諸島出 身のルイ=ソロ・マルチネ-ル氏は、フランス語で書かれた「名前なき女王」の伝説の物語『奇跡のテリュメに雨と風』の底に流れるアフリカ音楽のリズムや響き、また演劇的パフォーマンスといったアクセソワール(舞台装置)を通して浮かび上がる、クレオールの女性たちの歴史、隠された政治性と詩情、女性神話およびその伝承性についてお話し下さいます。

14時~16時   講演
16時~16時半  質疑応答

使用言語  :フランス語・日本語(逐次訳)
参加無料  :どなたでもご参加できます。
主催    :日仏女性研究学会:「女性作家を読む会」「関西女性作家を読む会」

講演者:ルイ=ソロ・マルチネール氏
早稲田大学、中央大学、東大などで教鞭を執っておられ、マルティニクやクレオールの女性文学に 明るく、ラフカディオ・ハーンの研究でも知られています。博士課程の学生さんのための仏文学の授業も担当しておられます。

コーディネーター・司会
西尾治子(跡見学園女子大学・日仏女性研究学会「女性作家を読む会」)